Mind of J

電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2004.3.8 (Monday)

at 01:19  

イノセンス それはちから…   [エンタメ]

 カップルを偽装して新宿スカラで見てきました。内容については触れませんが、とにかく面白かった。よく言われるストーリーの”難解さ”も、audienceを煙に巻こうとするものではないので、引き込まれる魅力の1つになりますね。
 私としては人間の本質は中庸だと思っているので、何事につけてもpureを追い求めると、自己のidentityや種の存在意義まで危うくしかねない、という観点から、否定的に見始めましたけど。って、論点が違うか…(^^;;

 それにしても、今作ではもう士郎正宗色が薄れ、完全に押井作品になっちゃってますね〜。第2作で第1作の消化不良を一掃した感じ。でも、大衆娯楽において丁寧すぎるRealityの表現はaudienceのimaginationを阻害してしまうと思ってますし、個人的には、第1作のような完成途上な感じが好きなんですけど、今作はある意味出来ちゃってて、この種のアニメもある1つの到達点に達してしまったかなぁ、と感じました。

 今年は、押井守「イノセンス」、大友克洋「スチーム・ボーイ」、宮崎駿「ハウルの動く城」と立て続けにリリースされ、大変なアニメの年になりそうですね。
 しかし、日本のアニメ業界の隆盛もそう長く続くとは思えません。なぜなら、世に出てくるアニメーターの名前がここ10年以上変わってないからです。次の世代の人達ってどうなの?と思っていたら、東大が養成するらしい。角川歴彦、鈴木敏夫、大友克洋、鈴木裕など、講師陣がすごい顔ぶれ!(^O^)


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