アテネ五輪アジア最終予選 サッカーU-23日本代表 vs U-23UAE代表のゲームは、かなり感動しました。
前・後半とも、明らかにサッカーの質は良くなく、コンディションの悪さは明白でしたし、運動量は明らかにUAEの方が勝っていたでしょう。背の高い芝によるスローなパスはinterceptされ、中盤で日本の選手がボールを持つと、必ず2人、あるいは3人でプレスしてきてボールを奪われてましたし、ゴールの決定的なチャンスもUAEの方が多かったように思いますし…。
でも、結果、勝った。最近、難局にくじけ気味だった私も、勇気をもらった気がします。
それと、精神論抜きでシビアに評価するなら、コンディションの悪い時には、組織力よりも個人の能力が有効だと思いました。本来の意味合いとはやや違いますが、これも「チームワークなどという都合のいい言い訳は存在しない。必要なのは、スタンドプレイの結果として生じるチームワークだけだ。」に当てはまる一例ではないかと(^^)
トルシエ色の山本監督がチームの戦術を重視するのは当然。しかし田中達などの個人技も有効に活用する。それが見事に”ハマッタ”ゲームでしたよね。
組織の中での「個」の生かし方って、いろいろあると思います。規律、管理、Hierarchieを旨とし、代替可能なパーツとしての企業的な使われ方は、企業と個人に安定をもたらしますが、強力な推進力は生みにくい。逆に、個の自由度を高くしつつも、その役割を分け、交換不可能な個の集合が全体として同じ方向を向いたときに最大の成果を発揮する、ベンチャー的な存在の仕方だと、いずれかの個の欠損がすぐに危機につながったりする。
そんな狭間で、自分のやりたいことをするには自分をどの位置に所属させるべきか、考えるのが最近の楽しみだったりします(^^)