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電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2006.4.26 (Wednesday)

at 01:10  

アダルトサイトと表現の自由   [ICTメモ]

 CNET Japanによると、「ブッシュ政権は米国時間4月20日、性的に露骨な情報を掲載しているウェブサイトの運営者に対し、政府が公式に定めた警告ラベルの掲示を義務づけるとともに、違反者には最長で5年の禁固刑を求めるとする提案を行った。」ということである。
 提案の内容については、単なるラベルに過ぎないのか、機能的にアクセスコントロールの機能\を持つものなのか、定かではないが、こうした方向性は大いに賛成である。

 法律の素人ながら、常々不思議に思っているのだが、例えば日本では、アダルトビデオは18歳以上でないと購入・レンタルできないことになっている。(実態はそうでもないが…) 成人向けの雑誌も、コンビニ等で日常的に見かけるものの、やはり成人にしか買えない。どちらも「未成年には有害」と判断された上で、提供側のシステムにちゃんと障壁が存在している。そうした中で、インターネットのアダルトサイトは全くの無防備なのはなぜ? 入手側で制限を設ける仕組み(InterScanとか)はあっても、サイト側にはなんら制限も目印もない。こうした、「こっちはダメなのに、あっちはOK」的な対応状態が納得いかない。

 こうした規制には、需要がなかったのだろうか? あるいは、需要があっても技術者側がそれに応えていないのだろうか? W3CやOASISなんかは、ビジネスがどうのこうの言う前に、人間性に寄与するようなコンテンツマネージメント、ひいてはインターネットの(最低限の)管理にもう少し注力すべきなんじゃないか? と思うんだけど…
 コンテンツ管理についていえば、RSACとかICRAとかって団体があるはずだし、技術的には「PICS-Label」って仕組みもあります。現在は不十分なこうした仕組みを、規格はW3C辺りが、仕様・普及はOASIS辺り(他に適当なところが…(^^;;)が主動して充実させてくれないもんですかね? 必要だと思うんだけど…。
 希望としては、「表現の自由」論争とは異なるチャンネルでこうしたことを考えてほしいですね。

 また、そうした動きができるのならば、例えば、スパムメール対策や、SMTPの暗号化についても、総合的な検討ができるようになるんじゃないかな?DomainKeyやSender-IDでキレイに解決するような問題じゃないでしょ、やっぱり。


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