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電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2004.4.13 (Tuesday)

at 01:23  

仮想世界を媒介としたビジネス   [時事]

 仮想世界における仮想ビジネスが、もしリアルな世界の資源や人間関係に影響を及ぼすのなら、その実践の前には十分な考慮が必要だと思うし、現状はその歯止めのための統制が全く出来ていないように思いますが、どうでしょう?

 以前に、リアルなお金をかけてバーチャルな商品を買い、女の子に贈るサイトを紹介しました。その行為にそれだけの価値を見出せるのなら、このような動向は許されるんでしょうね。
 しかし、さらに進んでビジネス色を濃くした時に、よくない方向に向かう危険性を感じる。無尽蔵に資源が存在し、環境問題もなく、全てを支配する「創造主」が存在するのが仮想世界であり、言ってしまえばイカサマな世界では、実際何だって出来てしまう。リアルな世界とのリンクの仕方に気をつけないと大きな社会不安を招くと思うのだが…。 すでに、MMORPGなどのアイテムを扱う市場は拡大し問題視されているようだ。
 このような「創造主が生み出した単一市場」を第一段階とすると、次の段階はより現実に近い「複数の意思(企業)が独自にユーザに働きかける複数の市場」かな? すでにマーケティング分野ではそうした動きが見えつつあるのではないか。

 そういえば、「バイナリィ・ポット」というゲームの背景設定には、まさに、進化した仮想世界とリアルな世界との関わり合いがちょっとだけ描かれていて興味深かった。

 技術的にもトレンド的にも、次の段階に進もうとしているこの分野に対して、あいまいな不安を覚えるのは、僕が老いたからだろうか…。ちょうど今、exciteがこの分野をBig Businessにしようとしてるっぽいので、ちょっと注目。


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