今期から、私の所属する部署の行動計画も、やや方向転換しそうな感じです。これまでの3年間は、「Web技術」や「Webサービス」をキーワードにして技術を追いかけてきたんですが、今後は「オブジェクト指向」なるものに重心を移していきそうな気配ですね。
その背景には、「堅調経営で利益体質」というスローガンの下、「コストダウン競争からの脱却」という想いがあるようです。
確かに、業界一般的に見て、利益の少ない案件が急増し、そうした案件にはWeb系の業務が多いのは事実らしい。Web技術の一般化や開発ツールの進化、フレームワークの整備などによって、Web技術は commodity となり、案件獲得競争の激化に伴い、低価格化・利益率の低下を引き起こしている。おまけに、短期のプロジェクトが多いことは、長期的な計画や人材アサインを難しくし、リスクだけを高騰させる。それでも、強力なマネージメント力があればやっていけなくはないのかも知れないが、そんなものは望めない。
逆に、少数精鋭のベンチャーとかは、その辺、うまくマッチするのかもしれない。しかし、中小からやや大きめの組織を目指す、うちみたいな会社にとっては、 Web系の案件はお荷物になり始めているのかもしれない。
他にもいろいろ要因はあるのですけど、とにかく、私を取り巻く会社環境はやや変化しそうです。Web技術で楽しくやってきた我々技術者も、体質の改変を求められるのでしょうね。長期的な差別化が見込める技術であるとか、より上流工程の技法であるとかを見極めて、学んでいくことになるんでしょうね。