がんばらない

電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2004.6.22 (Tuesday)

at 21:19  

車の「交配」で究極のF1カーを作るプロジェクト   [時事]

検定交配 「交配」や「遺伝」をシミュレーションすることで、テクノロジの自発的な進化を期待する試みはとても興味深いですね。 手法は違いますけど、IBMの「Autonomic」みたいな…。

 しかし、このプロジェクトで惜しむらくは、研究者があまりにもF1を知らな過ぎるということ。
 確かにレースでは「100分の1秒が勝負を左右する」ことがあります。でもそれはチーム間、マシン間の差が微細なのであって、前年のラップタイムからは2秒程度も速くなるのが、今のテクロノジ競争です。なので、このプロジェクトの技術を使って「100分の88秒縮められ」たとしても、他の技術の向上に比べれば些細な進化でしかないということですね。
 それに、「われわれのシステムを使えば、レースの最中に車の設定を進化させることができる。」なんて仰ってるようですが、現代のF1はそれを禁止しています。(1) マシンが速くなり過ぎて、安全性を失うのを避けるため。(2) 技術や運営に高いコストが必要になってしまうと、チーム間の格差が広がってしまうので、かかるお金を抑える傾向にあるのです。

 でも、何か他に適応できることがありそうですね。


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