僕は自動車が大好きである。
特に中回転域でのエンジン音は最高にイイ。あの音を聞くと気分が落ち着く。公道をうまく運転する人というのは、常にあの音を奏でながら走り続けることのできる人だと信じている。決してやかましく暴走する人のことではない。そういえば音に関していうと、最近は軽四のように高く雑な音がする車や、サルーンカーのように静寂すぎる車が多くて困っている。
ところで、僕のくるま好きは先天的なものであるようだ、僕が赤ん坊の頃、どうしても泣き止まない時には叔父の車の後ろ座席にのっけてもらうと、必ず泣きやんでケラケラ笑ったという話を、祖母から何度か聞いたことがある。今でもそれは変わらない。ひどく落ち込んでいても、車をしばらく運転しているだけで平和な気分になってくる。自動車は僕にとって、最高のゆりかごである。
僕自身は乗用車を所有していないが、運転経験はかなりあると思う。冨山でも、関西に住んでいた頃でも、友人の車を借りまくって乗り回していたからである。ありがたいことに、友人たちの間では「じょーさんは車の運転がうまい」というcommon senseがあるようなので、皆安心して車を貸してくれる。確かに今まで一度も事故ったり、危ない目に遭ったことがない(一度、お巡りさんにキップを切られたことはあるが)。しかし、それは「車の運転がうまい」のではなく、状況判断とそれに対する対応に優れていたからである。その点においては、かなりの自信がある。車を自在に操る能力においては、僕はそれほど秀でてはいないと考える。車とタイヤのおおよその限界を感じることができる程度である(最近はそれができないドライバーも街中をぶっとばしているようだが)。
そういうわけで、今までにいろんな車を運転する機会に恵まれた。覚えているだけでも、FTO,LANTIS,MR2,CYNOS,SKYLINE,NSX,GRORIA,PRELUDE,INTEGRA,ROADSTAR,CORSA,STARLET,CIVIC,TADAY,TOPPO,CARINA ED,ACCORD,ALTO,CROWN,MARK2,PAJERO MINI,PAJERO TURBOそして親の車であるSUNNYとSAMBAR。これらの車は確実に試乗させていただいた。この中でもFTO,LANTISは非常に気に入った2車で、兵庫県人だった頃に自分の持ち物であるかのようによく乗らせていただいた。純粋なPURE SPORTではないが、SPORTYな車であり、運転が面白いという点が共通している。
そして、これら4輪自動車の究極の形がFormura-Oneであるといえる。そうか、わかった!僕がF1ファンであり続けてきたのは、クルマが好きだったからなのだ。F1だけではなく、それをも含めたクルマというものを愛していたのである。しかもそれは、生まれついたもの、感覚的なものであるようだ。
僕は一生、クルマが好きなままでいるだろう。
今後の目標は、金沢の友人にも「じょーさんは車の運転がうまい」というcommon senseを定着させることである。
1996.9.26 (Thursday)
”枠”を越えて
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