年間販売台数が、volkswagen傘下前(1999年)の264台から、2023年には1万台を超えた、と。
そうなると、「そんなに量産しちゃって、希少性・ブランド価値が失われるのでは?」という懸念は当然。「AventadorやRevueltoがそれを担う」と言ったところで、"Lamborghini"の価値低下は少なからずあるんだろう。
しかし、それこそが「Lamborghiniが選んだブランド戦略」なんだろうな、と思う。単に「通好みの希少性」だけだと、Ferrariと奪い合うし、勝てないだろう。Ferrariのように「レースの資金集めのために、クルマを売る」というのも、Lamborghiniは違う。であれば、数売ろうとすることは哲学に反してはいない。「数売れているから」ではなく、「戦略通りに進めている」から「成功」なんだと。
でもさ、LamborghiniのHuracán & Urusを観るときには、どうしても、PorscheのBoxtor & Cayenneと比べて観ちゃうな。戦略的にも似てるよね、と。volkswagenとしては、同じような売り方をしつつ、「ドイツ感」と「イタリア感」で住み分けよう、ってことなんでしょうかね。
[元記事]
・ランボルギーニ成功裏にある「戦略のプレゼン」 繰り返し訴える明確なブランドメッセージ | 越湖信一のスーパーカー列伝 | 東洋経済オンライン [2024/03/05]