思ったより、強硬な反応だったので、不思議に思った。
中国共産党は、「九段線」なんて勝手な言い分が、国際的に認められると本心から考えていたのか?、と。
中国の外交戦略は、人民へのアピール(≒内政)であるから、海洋法条約第298条に基づき、「そんな判決受け入れないよ」と反論することは予測通り。しかし、アメリカ、ベトナム、インド、そして日本が出した判決支持の声明に対して、かなり猛烈に反発しているようだ。
なんというか、中国共産党も余裕が無い、ってことなんだろうか? 明らかに、国際的に孤立する方向へ向かっている。
強大な軍事力・経済力を振りかざして、他国に無理強いを強いろうとするような、利己的な国家戦略が破滅を招くことは歴史が示している。
そも、領有権を主張する根拠はなんなのか? 「1000年ぐらい前に、この辺で南海貿易をしてました」ってだけでしょう。九段線にしろ、十一段線にしろ、「この範囲が領海だったらいいなぁ…」という私欲でしかないはず。単なる外交カードの1つ、と思っていたら、軍事基地足りえる人工島を作っちゃうとか、かなり本気のようなので、少しオドロキました。
こうした、中国政府の動向について、中国人民の方々はどう考えているのでしょうね…。
[元記事]
・中国各紙、南シナ海判決に一斉反発 比大使館周辺は厳戒:朝日新聞デジタル [2016/07/13]
・豪外相の南シナ海判決支持に中国が激怒…中国に強く出られない豪の事情 | ニュースフィア [2016/07/19]