最近、"働き方"に関するWeb記事をよく見かける。夏疲れしてやる気が出ないので、それに準じた記事を執筆する人が多いのではないか。(^^;; かくいう私も日々とてもダルい。
"人間らしい働き方"と聞いて考えるのは、一律、休日が多かったり、残業がなかったりすることではないな、と。労働時間に関して言えば、多様な労働日時が選択可能で、真にflexibleであることが望ましいんだろうな、と。workとlifeのbalanceなんて、人それぞれですよね。
例えば、私は、「週4日×8時間勤務を、月~木・火~金曜日の2交代制にする」案と、「週5日×6時間勤務を、08:00~15:00・13:00~19:00の2交代制にする」案の、どちらにも賛同します。1人当たりの勤務時間を減らす(給料も減らす)代わりに、雇用社員数を増やすという目的は同じだからです。
さて、ビジネスの広域化・global化により、効率や生産性を第一義とする風潮が世界的に広がり、勝ち組に対して負け組が極端に多くなっているのも、"人間らしい働き方"を阻害する原因ですわね。「社会や業界の発展・反映のために…」だったのが、ここ数年「業界で生き残るために…」風なコメントばかりでしょ。これまでは「地域のNo.1」で健全な経営ができたのに、Webやらなにやらで地球が小さくなったら、地域の外の巨大な企業と競合になったりする。「広域のNo.1」でないと勝てないから、全体として勝者は激減する。
「駅前商店街とデパート」の関係と似てますね。商店街にそうした競争力が求められる場合、"人間らしい働き方"の実現は難しい。どうしても無理をする。
やっぱり、発展とか繁栄とか成長よりも、持続性とか調和とかを大切に考える社会に変わってほしい。また、そうした思考を普及させたい。資本主義だって、行き過ぎればダメなんだよ、わかんないけど、きっと。過当競争は豊かさを生まない。"経済成長を前提としない持続的な社会"を実現したい。コロニー落とし以外の方法で。
8月のだるさは、そんな夢を考えさせますね。ホント。
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