今年のF1 Circusが閉幕した。
最終戦は、結果として、Redbull HONDAが力勝負で勝ったわけだけど、Mercedesにとって"負けても痛みの無い"GPだったし、終盤にきてengineの各partsの信頼性も気になりだしていたから、省力modeにしていたのだろうと予想できる。
今年を振り返ると、今年のRedbullはChampionshipのrival足りえなかった。Redbull HONDAの努力が足りないのではなく、Mercedesが頑張り過ぎなんだ。
また、HONDAのF1撤退が発表されてしまった。
会社の都合はいろいろあるだろうけれど、私の勝手な考えでは「今後衰退していく内燃機関に対して、FIAが、近未来のモータースポーツの在り方をいつまで経っても提示できないことに、HONDAが三行半を突きつけた」ようにも見える。HONDAだけじゃない。一般のモータースポーツファン達もそうではないか?
「2030年に新車販売終了、2050年に無くす」ことが世界的に宣されている内燃機関車。それを用いているモータースポーツは、「走る実験室」どころか、最先端でも何でもなく「旧世代の無用の長物」に見えてしまう。どれほど素晴らしい技術を注ぎ込んでも、一般的にはそう見える。
ならば、幾多の批判や郷愁があろうとも、時代に合わせた変革プランを提示し、合議しなくてどうする、と私は思う。が、今の運営にはそんな力は無さそうだ。F1を含めた、内燃機関を用いるモータースポーツは、今後おそらく、ファンの離脱を止められず、静かにその終焉を迎えることになるのだろう。参加企業の離脱が先かもしれない。HONDAのように、益なしと判断してね。ヨーロッパの企業であってもさ。
歴戦の航空機たちが、"Flight Simulator"という形でvirtualに残っているように、F1も"Drive Simulator"の中でしか競えない時代が来るのだろう。もしくは、Formula Eの延長が存続するか?いや、あんまり魅力を感じないな。。。