話の実態がわからないのですが、
「社員が仕事で発明した特許を「社員のもの」とすると、対価に基準が無く、査定が難しい」
=>「無条件で「会社のもの」とする」
というのは、単純に考えて、ひどい暴論ですよね。中小企業を主に、社員に対して正当な対価が払われないケースだらけになるのではないでしょうか。
私個人は「無条件で「会社のもの」とする」には反対です。確かに、研究成果としての特許を納品物の1種と捉えてはいます。「会社のもの」であるべきと思います。しかしその際、十分な報奨を得られるような法的配慮をするためには、個人から企業への権利移譲というプロセスが必須ではないかと感じています。対価が不明瞭だから払わなくてよい、ではなく、明瞭化を目指すべき。せめて、指針を示すべき。
権利譲渡等については、就業規約等により各企業で規定してあるでしょうけれど、現在の各社の事情はどうなっているのか、ちょっと興味がありますね。
また、知的財産に関するこうした議論は、欧米から診るとどう見えるのでしょうね? 日本から中国を見るような感覚でしょうか…
[元記事]
・特許、無条件で会社のもの 社員の発明巡り政府方針転換:朝日新聞デジタル [byus]「わからない」をなくすニュースメディア [2014/09/03]
・政府、社員の発明を無条件で会社へ帰属させるよう方針転換 | スラッシュドット・ジャパン YRO [2014/09/29]
・政府、「社員の発明は会社へ帰属、ただし企業は発明者に報酬を払う」方針へ? | スラッシュドット・ジャパン YRO [2014/09/04]