Gavotte Ramdiskを使って32bit Windowsでも6GBのメモリを有効活用できることはわかった。その経緯で、VSuite Ramdiskの方が速いという報告も発見した。
そこで、今度は4GBのメモリと32bit Windowsが載ったノートPCで、VSuite Ramdiskを試してみることにした。
[1] VSuite Ramdisk で RAM disk 作成
VSuite.Ramdisk.Setup.zip をDownloadして解凍。出てきたインストーラ VSuite.Ramdisk.Fre.Setup.1.18.1531.1240.exe を実行。インストール完了後、スタートメニューから「VSuite Ramdisk (Free Edition)」を実行。
まず、「Options」タブで「Enable OS Invisible Physical Memory」にチェックし、「Ramdisk」タブに戻る。「Use OS Invisible Memory」にチェックし、その右側に表示されている空容量を「Disk Size」に入力する。「Drive Letter」「Volume Label」は適当に。「Enable Image File」にチェックし、RAMディスクイメージを保管するファイルパスを指定する。これで、OSを再起動しても、RAMディスクイメージが維持されるようになる。[Add]ボタンを押して設定完了。
[2] Rドライブ利用設定
ユーザー環境変数「TEMP」「TMP」でRドライブのフォルダを指定。Firefoxの about:config 画面でRドライブのCacheフォルダを指定。インターネットオプションでインターネット一時ファイルを保管するフォルダとして、Rドライブのフォルダを指定。
そして、仮想メモリ pagefiles.sysをRドライブに配置した。512MB固定サイズとした。TEMPフォルダのために450MB程度残しておく。
Free Editionは休止状態からの再開に対応していないようで、休止状態から再開しようとすると、kernel panic(blue screen)になる。そうなっても、起動時の選択で、復元データを削除すれば問題なく起動する。スタンバイからの再開には何の問題もない。
GUIだけで設定できる分、Gavotte Ramdiskよりも簡単である。また、OS再起動に際して、Gavotte Ramdiskではフォルダ構造のみ再現する(ファイルは消えてしまう)が、VSuite Ramdiskではディスクイメージを丸ごとダンプ・リストアするので、ファイルも復元される。そういう観点から、用途によって両者を使い分けるのがよかろうと思われる。「OS再起動時、一時ファイルは消えてもよい」「RAMディスクイメージを保管するためのHDD容量がもったいない」「OSの休止状態を使いたい」ならGavotte Ramdiskがよかろう、ということ。