昨年12月にも小耳に挟んでいましたが、ダイキン工業のOSSメールソフト大規模導入の記事を拝見した。
- Biz.IDの記事 : http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0703/09/news112.html
- @ITの記事 : http://www.atmarkit.co.jp/news/200703/12/mozilla.html
また、検索すると、移行前環境の資料的なものも見つかった。
思うことは、「どうしてWebメールではないのだろう?」ということ。ローミング機能を作成するコスト、クライアントPCへのソフトのインストール、サポートのためのコスト、漏洩を防止すべきメールデータがクライアントPCに分散するセキュリティリスクなどを考慮すると、多少の使い勝手の変更はあっても、Webメールが選択されるのではないか、と。
Biz.IDの記事によると、Webメールを選択しなかった理由は、
メール流量やサイズの増加を見込むと「サーバに保管するメール容量がばく大なものになってしまう」と考えて却下
とある。@ITの記事では、
電子メールの総容量も1999年の月18TBが2003年には月58TBに増えた。
と説明されており、今後更に増加することが予想される。ストレージ追加の必要を日々検討しなければならない状況を作り出すよりも、初期投資さえしてしまえば、ある程度安心できる運用方法を選んだということだろうか。
# J-SOX法に絡めて、「メールを長期保存しなきゃ」という要件は、議論されたのだろうか?
他にも、「メッセージをA4で出力しようとしてもレターサイズに変更されてしまう」「フォルダに「予」「申」「表」など特定の39文字が入っているとメール移行ツールが使えない」など、Thunderbird特有の問題点を紹介されていることや、それに対して、Mozilla Japanが対応した事例を紹介されていることは、とても参考になる。