Last-modified: 2009-05-15 (金) 14:19:22 (5673d)

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基本方針

入出力を厳密に検証する

  • ユーザーに対して自由な値を入力を許可する場合、値受け取り時にその値の妥当性を検証するコードを必ず実装する。
  • 妥当な入力値以外は、入力値検証時に全て除外する。
  • 以降の処理は、妥当な値が入力されていること前提に実装してもよい。

問題発生時には、処理継続させない。機能停止させる

  • 例えば「システムエラーを避けるためだけに例外出力コードを実装しない」ということの無い様に留意する。

最小特権

  • 必要最小限の操作だけを行えるように、システム権限を設定する。(主にDB、OS等インフラ)

権限分割

  • 利用者の権限を細かく分割する。(主にDB、OS等インフラ)

認証

HTTPSの不備

  • 個人情報取り扱いページは、HTTPS通信とし、HTTP通信を許可しない。
    • 画像ファイル等であっても、個人情報となり得るものは全て対象。
  • Cookieに認証情報を格納する場合には、必ずsecure 属性を付ける。

認証設定の不備

  • 規則性があり推測しやすい利用者ID、パスワードを自動生成しない。
  • 利用者ID、パスワードを入力する画面(ログイン画面)で、HTTPS通信を実施する。
  • ログインが必要な全てのコンテンツについて、描画処理前にログインを確認する処理を挿入する。
  • 認証エラーで登録情報を暴露しない。ID不在、パスワード誤り時のメッセージを同一にする。
  • クレジットカード番号等の秘密度が高いものは、SSL 経由であれ全ての情報は表示しない(下4桁など)こと。

ブルートフォース攻撃

  • ログイン、ファイル名指定機能、セッションID等について、一定の閾値を設けて、閾値を越えた場合には要求を受け付けないようにする。
  • セッションIDや、Kerberosチケット等の一時認証キーは、有効期間をできるだけ短時間に設定する。

パスワードリマインダ

  • できるだけ、質問内容はユーザーの自由登録とし、選択式にはしない。
  • 利用時には、3つ以上の登録情報を要求する。うち、ログインIDを必ず含める。

承認

セッション管理

  • セッションIDを推測が困難なものにする。
  • できるだけ、セッションIDをURLパラメータに格納しないようにする。
  • ログイン成功後に、新しくセッションを開始するようにする。
    • 上記が実現できない場合は、セッションIDとは別に秘密情報を発行し、ページ遷移毎にその値を確認する。
  • セッションIDをCookieにセットする場合、有効期限の設定に注意する。
  • 状態はできるだけサーバー側に持たせる。(=Cookieを使わない)
    • ブラウザ側にはセッションIDのみを渡す。Cookie等にデータを載せない。つまり、Response.Cookiesオブジェクトは利用しない。
  • Webサイト閲覧時に自動ログインする場合など、どうしてもCookieにデータを保存させたい場合には、複数の識者に相談し、保存するデータの内容や動作仕様について十分検討する。

セッション終了処理

  • ログアウト(ボタン)を設置する。
  • タイムアウト時間を設定する。(通常1時間以内)

情報取得

システムのバージョンに関する情報

  • システムのバージョン情報は秘匿する。(ASPのエラー画面、HTTP Header等)

サーチエンジンによって公開される情報

  • サーバー上に不要なコンテンツを置かない。(例え、ハイパーリンクされていなくても)

強制ブラウジング

  • ディレクトリインデックスを公開しない。

ディレクトリ・トラバーサル

  • パラメータで、サーバー内のファイルを指定できる実装を避ける。
    • 上記が実現できない場合は、Webアプリが参照できるフォルダの範囲を適切に設定する。

HTMLソースコメント

  • HTMLソースに不要なコメントを記述しない。
  • 開発用のコメントはHTMLコメントで記述しない。Aspxファイルであっても、C#コメントとして記述する。

コマンド実行

OSコマンド・インジェクション

  • シェルを起動する実装を避ける。

SQLコマンド・インジェクション

  • SQL文の生成にバインド機構を使用する。
    • 上記が実現できない場合は、全ての変数にエスケープ処理が必要。
  • SQLエラーメッセージをブラウザにそのまま表示しない

バッファオーバーフロー

  • ループの終了条件でバッファ境界をチェックする。
  • 書き込み先バッファサイズを指定する。
  • 上限サイズのバッファを用意する。
  • 与えるデータサイズを制限する。
  • バッファオーバーフロー対策ツールを利用する。

クライアントサイドアタック

クロスサイト・スクリプティング

  • Webページに出力する全ての要素に対して、エスケープ処理(サニタイジング)を施す。
  • エスケープ処理は、ASP.NETのコントロール群に任せ、基本的には個別に実装しない。(独自ルール)(動的javascript埋め込み等、リテラル処理を行う箇所は例外)
  • スタイルシートを外部サイトから取り込めるようにしない

ロジカルアタック

クロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)

  • 全ページのPOSTパラメータに秘密情報を挿入し、サーバで記録していた値と比較する。

プロセスフロー管理の不備

  • 不正な画面遷移を防ぐために、TransactionTokenを利用する。特に登録系ページ等では必須。
  • 重要なデータ処理の直前はPOST動作にする。GETを使わない。

その他

HTTPヘッダ・インジェクション

  • 外部から渡されるパラメータを、直接HTTPヘッダ情報として用いない。
    • 上記が実現できない場合は、レスポンスヘッダ記述用APIを用いたり、改行を削除する。

バックドアとデバッグオプション

  • 実装用、または試験用にバックドアやデバッグオプションが必要な場合は、ユーザに指定できない方式とする。

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