Last-modified: 2004-02-02 (月) 11:04:54 (7382d)

 Visual Studio Installerは、Windows Installerの機能を限定し、お手軽で簡単にしたものと言えます。やや残念なのが「標準インストールUIのカスタマイズが出来ない」という点。まぁ、この辺は使ってみて判断してくださいまし。

 

まずは使ってみる

 VisualStudio.NET2003で「セットアッププロジェクト」を作成するとインストーラが作成できます。

 VisualStudioは持って無いけど、各単体ビルドツールのライセンスをお持ちの方はMicrosoftのサイトからDownloadし、ツールに組み込めます。

カスタム処理の追加

installerclass.png
  1. 対象となるプロジェクトでインストーラクラスを新規追加します。
  2. インストーラクラスの各イベント(BeforeInstall, AfterInstall, BeforeRollback, AfterRollback, Comitting, Comitted, BeforeUninstall, AfterUninstall)にイベントハンドラを追加して、処理を記述します。
  3. もしくは、インストーラクラスの各メソッド(Install, Rollback, Commit, Uninstall)をoverrideして、処理を記述します。

セットアップパラメータの取得

 インストーラクラスのContextプロパティ(InstallContext)のParameters(StringDictionary)から取得できる情報は、デフォルトでは以下だけです。

keyvalue例
assemblypathc:\program files\jomora\testclasslib\testclasslib.dll
logfile
installtypenotransaction
actioninstall
  1. セットアップ中のユーザ選択項目をインストーラクラスで取得したいときには、一旦CustomActionDataプロパティにインストールパラメータを渡します(下図参照)
    1. 二重引用符を付けないと、半角空白や2byte文字でエラーになります。
    2. "[TARGETDIR]" だとNGで、"[TARGETDIR]data"だとOKなのはどうしてでしょうね?(^^;;
  2. すると、インストーラクラスのContextプロパティのParametersから取得することができます。
    keyvalue例
    argsC:\Program Files\Jomora\TestClassLib\data
    1. 例えば、カスタム動作の「インストール」で設定したパラメータは、Installメソッド内だけでなく、BeforeInstall, AfterInstallのイベントハンドラでも取得可能です。
installparam.png

ショートカットの修正

shortcut.png

 Visual Studio Installerでショートカットを作成した場合、「リンク先」が正しく設定されていないので、ショートカットからの引数付き起動ができないです。以下のURLでその修正法を説明されてますね。

 Windows Installer で通常形式のショートカットを作成する方法


添付ファイル: fileshortcut.png 6406件 [詳細] fileinstallerclass.png 6376件 [詳細] fileinstallparam.png 6354件 [詳細]

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