Last-modified: 2008-03-14 (金) 17:33:26 (5880d)

Sandcastle のススメ

chm.png

 Javaでいうところのjavadocが欲しい場合。。。
 Visual Studio .NET 2003 の頃は、APIリファレンスの作成にはNDoc?を使えばよかったです。しかし、.NET Frameworkが2.0(or 3.0)になってからは、Generics未対応とか、MSDNのBCL(Basic Class Library)へのリンク先が古いままとか、いろいろ不都合が起きました。で、暫定的な NDoc 2005 を使わせて頂いてみても、対応はイマ一歩(ノーブレークスペースの為に多用している文字コード[&#160]が、日本語コードページ上では文字化けしてしまう & Generic対応不十分)で、業務用には使いにくかったりしたわけですよ。
 さらに、NDoc 2.0はリリースされない ということですから、どうすりゃいいのか?と思っていたら、MicrosoftがSandcastle ってドキュメントコンパイラを開発してくれているようです。

SandcastleBuilder.png

 本体はCUIのみなので、バッチ(filemake_doc.bat)を作るのがいいかな、と思ってたら、別途 Sandcastle Help File Builder ってGUIがありました。この組み合わせは非常に好い! このGUIの操作性は、完全にNDocGUI互換です。

  • NDoc同様、chmファイルを生成できるが、MSDN formatとは異なる。
    • 単なる継承メンバを省略できたり、コード形式をC#, VB.NET, C++.NETから選択できたりする。
  • コメント文中の日本語は正しく表示される。ツール自体は日本語未対応。
  • Genericも正しく出力される。
  • 基本クラスについては、MSDNv2へのリンクを付加できる。
  • GACに含まれるアセンブリへの参照設定も、簡単にできる。
  • 動作には、.NET Framework 2.0とHTML Help Workshop が必要。
  • 2007.02.05現在のバージョンは December 2006 CTP で、まだリリース版ではないが、既に大きな障害はなくなってるんじゃないかなぁ…

 これで、.NETのドキュメントコンパイラ問題は、解決だねっ! (^o^)/

私的な設定

  • 利用したソフトウェア
  • 手順
    1. 上記全てをインストールし、SHFBを起動
    2. [Add]ボタンで、API Documentを出力するDLL,EXE,XMLファイルを指定する。
    3. Build/Dependenciesに、参照が必要なDLL,EXEファイル、フォルダを指定する。
    4. Build/HelpFileFormatを、「HtmlHelp1x」(Default)にする。
    5. Help File/CopyrightHrefを記入する。
    6. Help File/CopyrightTextを記入する。
    7. Help File/HelpTitleを記入する。
    8. Help File/HtmlHelpNameを記入する。
    9. Help File/Languageを、「日本語(日本)」にする。
    10. Help File/SyntaxFiltersを、「CSharp」のみとする。
    11. Paths/HtmlHelp1xCompilerPathに、HTML Help Workshopのインストールパスを指定する。
    12. Paths/SandcastlePathに、Sandcastleのインストールパスを指定する。
    13. Show Missinf Tags/ShowMissingNamespacesを、「False」にする。
    14. [Build Project]を実施する。

添付ファイル: filemake_doc.bat 6928件 [詳細] fileSandcastleBuilder.png 3160件 [詳細] filechm.png 3203件 [詳細]

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